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2003.09.26「住宅特集」
 
中古住宅/「買い手市場」依然続く 

秋田市内の中古住宅の売り物件。小まめに回ると「掘り出し物」にぶつかることもある
  安い物件に人気集中
2000万円台は新築と競合

 県内の中古住宅市場は需要、供給ともに少なく、動きが鈍い状況になりつつあるものの、依然として「買い手市場」が続いている。購入希望者が価格を重視する傾向は一層強まっており、実勢価格と購入希望価格との格差が広がっている。

 秋田市内で人気がある中古物件は千五百万円以下で、安い物件を求める傾向が続く。市場には二千万円台の物件が多く出回っているが、同じ価格帯の新築物件もあるため、中古物件の売れ行きに影響している。
 購買層は三十―四十代が中心だが、景気の先行き不透明による雇用不安からか、購入に慎重な人も少なくない。中古住宅を購入しようとする際、金融機関の条件や融資審査が厳しくなってきたことも、全体の動きを鈍らせる一因となっているようだ。

 秋田市の場合、通勤や買い物などの利便性から人気があるのは、保戸野や八橋、泉地区といった中心部。しかし、郊外に比べて地価が高いため、希望に見合った物件は少なく、掘り出し物も見つかりにくい。動きがあるのは、御野場など郊外の物件が中心だ。
 希望に合った物件を求めるには、小まめに不動産業者を回って情報を収集することが大切。思わぬ掘り出し物にぶつかることもある。
 購入する段階では、屋根や土台、柱など家の基本部分を自分の目でよく確認することが必要だ。古い物件ほど、水回りや外壁、屋根などのチェックが不可欠。購入後のトラブルを避けるためにも、信頼できる工務店などと一緒に物件を見て回り、修理費用がどれぐらい掛かるのか、押さえておくのも一つ。
 瀧不動産(秋田市)は「将来、建て替えを予定しているならば、土地の境界などの権利確認も大切。その土地を取り囲む権利関係によっては、建て替えができない場合もあり得る」とアドバイスする。
 ガスや水道管が他人の敷地内を通っている場合には、建て替えの際のトラブルになりかねないという。目に見えない部分こそ、業者の協力を得て、徹底的に調べることが肝心だ。
 中古物件にはほとんどの場合、抵当権が設定されている。当事者同士でやり取りして購入するのは、トラブルの原因になりがち。確実で、スムーズに購入するためには、仲介料が掛かってもいいから、専門業者を通した方がいいようだ。
リフォーム/低予算で快適生活を 
システムキッチン、収納力がポイント
浴室、高機能製品も続々

 住み慣れた家が今以上に使い勝手良くなるように改装するリフォーム。新築に比べて低予算で、快適な生活を手に入れることができるため、関心が高まっている。

 キッチンや浴室などの水回りは一般に、十五年すぎたころがリフォームを考える時期、といわれている。子供の結婚や独立など家族構成の変化を機に、これまでの生活を見直してリフォームを考える人が増えているようだ。
 「ここ一、二年の間に、リフォームを希望する顧客が増え始めた。現在では顧客の約四割を占めている」。システムキッチンやシステムバスを扱うサンウエーブ工業秋田営業所はそう説明する。
 新築に比べて低予算で、変えたい部分に重点的に予算を掛けられるリフォームは五十歳代を中心に人気が高い。システムキッチンやユニットバスを新築の場合より、予算を奮発して購入する人も多いという。
 最近のシステムキッチン選び方のポイントは「収納力と取り出しやすさ」。流し下の収納部分は、奧の物が取り出しやすい「引き出し型」が主流。同社では、引き出し部分に四センチほどのスペースを設け、包丁や調理小道具などを収納できるよう工夫している。
 また、システムキッチンの奥行きは現在、六十五センチが主流だが、同社は奥行き六十センチのシステムキッチンも発売している。六十五センチが主流になる以前の規格に対応しており、マンションなどの限られた台所スペースにも取り付けられる。
 すでにシステムキッチンを備えた家庭では、傷みやすいガスコンロを交換したり、新たに食器洗い機を付けるなど、部分的に交換する顧客も少なくない。
 一方、浴室や内装をバリアフリー化する顧客も増えてきた。近年は、浴室内に手すりなどを設置したユニットバスがほとんど。水にぬれても滑りにくい床など、機能性の高い製品が増えている。

 


引き出し式の収納でスペースを有効に使えるキッチン


バリアフリー化し、水にぬれても滑りにくい床のユニットバス


 アイ・リフォーム(秋田市)は「ここ二、三年で、廊下と部屋の段差を取り除いてバリアフリーにするリフォームが目立ってきた。こうしたリフォームは今後もさらに増えていくだろう」と話している。
 秋田市内のある大手住宅メーカーは、大掛かりなリフォームを行う前に基礎や骨組みの点検を十分に行うよう呼び掛ける。担当者は「木造住宅の場合、骨組みが腐っていたり、シロアリ被害に遭っていることもある。リフォームは住み慣れた家で長く暮らすためのもの。まずは家本体が丈夫でなければならない」と指摘している。