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2003.09.26「住宅特集」
 
一戸建て/老後も見据え検討を 

一戸建て住宅の建築現場。一生の買い物となるだけに納得のいくまで検討することが大切だ=秋田市
  将来の改装考え柱や梁は太めに
 一戸建てのマイホームを購入する場合、注文住宅か、建売住宅のいずれかになるが、それぞれメリット、デメリットがあり、よく検討することが重要だ。自分の考えに合わせて住まいをつくるか、さまざまな選択肢から自分に合った住まいを選ぶか、決めないといけない。

 注文住宅は、外観や間取り、デザインなどを自由に設計できる。建売住宅は、実際に建てられた現物を見て判断できることや業者とのやり取りが少なくて済む。建売住宅は幅広い層の購入者を意識しているため、設計はスタンダードなものが多いが、最近ではデザインを重視した個性的な物件も数多く登場している。
 家を購入する場合、デザインばかりにとらわれず、地盤の状況や土台の強度、床下の防腐状況、柱や梁(はり)の使い方、壁や天井裏の断熱材の入れ方など、通常目に触れない部分のチェックを入念にすることが欠かせない。
 建売住宅の場合、購入後のトラブルを避けるためにも、建築途中の写真を業者に見せてもらうなど、積極的に施工状況を業者に確認することが大切。建築後に不具合が出た場合、施工保証やメーカー保証がしっかりしているかどうか、住宅を選ぶポイントになる。
 松美造園建設工業(秋田市)では、老後の生活スタイルを見越して、改装しやすく、丈夫な構造の家づくりを提案している。

 例えば、子供部屋を設けた家を建てた場合、子供が進学や独立を機に家を出ることがある。夫婦二人暮らしになったとき、子供部屋は物置き代わりになるなど、部屋として使われないケースも少なくない。
 同社では注文住宅、建売住宅ともに、柱や梁を太くして強度を高め、細い柱の本数を減らしている。その結果、壁を抜いて部屋同士をつなぎ、大きな部屋に改装するのに柱が邪魔にならず、工事が容易になるという。「生活スタイルに合わせた間取りへの改装が容易になり、工事費用も抑えることができる」と、将来を見据えた家をつくるメリットを強調している。
 高気密・高断熱やシックハウス対応、バリアフリーなど住宅の性能は、ここ数年で格段に充実。最近はそうした性能に加え、ワンランク上の設備や機能を求めるユーザーが多くなってきた。資金面では、直接の建設費以外の諸経費を十分考慮しなければならない。
 住宅は一生で最も大きな買い物の一つ。十分時間をかけて研究、検討し、納得のいく住まいづくりを心掛けたい。
マンション/灯油配管、ペットと共生など“個性派”が続々登場 

年々増え続ける分譲マンション。「買い手市場」の状況が続いている=秋田市
 

厳しい冬に備え
 通勤や買い物の利便性など、戸建て住宅とは異なる快適さを享受できるマンション生活。秋田市内では立地条件の良い中心部のほか、郊外の住宅地でもマンションの供給が続いている。冬場の煩わしい除雪作業がないため、高齢者の入居も目立つ。秋田市内ではコンスタントにマンション建設が進められており、魅力的な物件が豊富。マンションを選ぶ際の選択肢は多い。

 秋田市建築指導課によると、同市内での着工済みまたは着工予定の分譲マンションの建築確認申請は、平成十二年が七棟(五百三十七戸)、十三年が四棟(百九十八戸)、十四年が五棟(百五十七戸)。十五年は九月一日現在で六件(二百三十戸)と、毎年百戸以上が新たに供給されている。
 関係者によると、現在市場に出回っている物件は計画中を含め二百五十戸程度。一昨年から秋田市中心部に建設されたマンションにまだ余裕のある物件があるうえ、新たな分譲も進められており、供給過剰の状態が続いているという。
 購入する側にとっては選択の幅が広がり、多くの物件を比較しながら品定めし、気に入った物件を手に入れるチャンスともいえる。

 現在建設中のマンションは「サーパス土崎」「サーパス山王けやき通り」(穴吹工務店)、「クルーザーバレー山王」(フナコシヤ)、「ジェネラスマンション泉」(ジェネラス)、「ル・サンク秋田駅前西(仮称)」(日本鋪道)。「ポレスター保戸野通町」(マリモ)は今月中に完成。また、サンシティは広面の横山金足線沿いに一棟の建設計画があり、間もなく着工する予定。
 最近のマンションは快適性が格段に向上。戸建て住宅と比較しても広さや仕様に大差はない。バリアフリー対応は当たり前。ピッキング対策や収納スペース、バスルーム、採光など細部にわたって配慮した設計がなされている。購入予定者は構造など建物の質や、立地条件などを選択基準とする傾向が強まっている。
 こうした状況を踏まえ、業者はマンションの「個性」を重視。厳しい冬に備えて、窓ガラスを三重にし、各戸に灯油を配管するシステムをとった物件も現れた。
 また、ペットとの共生を打ち出し、エントランスにペットの汚れを落とすシャワーを備えた「ペットステーション」を設けた物件も登場。間取りやキッチン、ドアの種類などを自由に選べるタイプも増えている。
 豊富な物件の中から、いかに自分のライフスタイルに合ったものを探し出すか。内覧会には小まめに足を運び、予算や返済方法についても担当者とじっくり話し合うのが肝心だ。