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2003.03.20「住宅特集」
 
一戸建て/独創的な設計続々 

個性的なデザインの建売住宅も登場。一生の買い物となるだけに、納得のいくまで検討することが大切だ=秋田市
  カファスタイル、壁のない空間…納得いくまで計画の検討を
 住宅市場の成熟で、住む人の個性が反映されるような一戸建て住宅が増えてきた。県内でも独創的な設計による住宅が注目されるようになってきており、選択肢はますます広がっている。性能に応じて費用も変わるので、予算をにらみながら、納得のいくマイホーム計画を立てることが大切だ。

 高気密・高断熱やシックハウス対応、バリアフリーなど住宅の性能は、ここ数年で格段に充実。最近はそうした性能に加え、ワンランク上の設備や機能を求めるユーザーが多くなってきた。オール電化住宅やホテル並みの洗面化粧台、それに外観や内装のデザインにこだわり、住宅に個性を望む傾向は若い世代ほど顕著になっている。
 注文住宅を選ぶ際は、交渉のスタート段階で住宅メーカーに予算を提示し、求める住宅のイメージを明確に伝えることが大切。平面図を立体化した場合、当初のイメージと違って見える場合もあるので、担当者とじっくりと相談しながらプランを練り上げることが必要だ。

 また、個性的なデザインに関して、一見して注文住宅に見えるようなおしゃれな建売住宅も登場している。三光不動産(秋田市)の「Mコンセプト」「if」は、住む人がより快適な生活を送れるよう、独自のコンセプトに基づいて設計。分譲されている従来の建売住宅とは切り口の異なる家を提供しようと、女性が主体となって企画している。
 「Mコンセプト」は、秋田市の御所野ニュータウンで分譲されており、「プライベートを楽しむ家」「カフェスタイルハウス」「ガーデンテラスのある家」など、それぞれの棟に異なるコンセプトを掲げ、個性を演出している。
 また、同市のグリーンスクエア添川で分譲中の「if」は、1階に子供部屋と寝室、2階にリビングを配置した。キッチン、ダイニング、リビングの壁を取り払い、四方から光を採り入れることにより、明るくて広い空間を創出している。
 想定したターゲットは30代で、いずれも2階建てで広さは30坪(約99平方メートル)前後。価格は土地付きで2500万円から3000万円台と低めに設定した。
 同社は「多くの人に受けるタイプではなく、たった一人のためにデザインしているという印象を与えている点で、若い人の人気を集めているようだ」と話している。
 注文、建て売りのどちらを選ぶにしても、一生に何度とない大きな買い物。予算をにらみながら、じっくりと検討することが肝心だ。また、価格以外にも、アフターケアがしっかりしているかどうかも住宅メーカーを選ぶ際の大きな判断基準になる。
マンション/快適性、格段に向上 

超高層マンションもお目見えした秋田市中心部。購入の際は立地や価格などの条件面をしっかり見極めたい
 

バリアフリー当たり前/構造見せる内覧会も
 通勤や買い物の利便性など、戸建て住宅とは異なる快適さを享受できるマンション生活。秋田市内ではここ数年、立地条件の良い中心部で大型マンションの供給が続いている。冬場の煩わしい除雪作業がないため、高齢者の入居も目立つ。一昨年から主に中心部で建設ラッシュが続いていたが、売れ行きは上々で完売も出てきた。しかし、魅力的な物件はまだ十分あり、選択肢が多いことに変わりはない。

 一昨年から主に秋田市中心部で建てられたマンションは多くが完売、または完売目前となっている。ジェネラスが分譲した「ジェネラス山王」と「ジェネラス大町」は、山王は完売、大町は数戸を残すのみとなった。このほか、残りわずかなのが、山王中園町の「サーパス山王中園町」(穴吹工務店)、「クルーザーバレー八橋」(フナコシヤ)などとなっている。
 そして今、注目されているのが、中通1丁目の協働社跡地に建設中の超高層マンション「ベルドゥムール ランドマーク秋田」(リベレステ)。地上約100メートルの最上階には、居住者専用の天然温泉展望風呂が備えられている。全百67戸が分譲され、価格は1500万円から5080万円と幅広い。最も多い価格帯は2200万円―2300万円の3LDKタイプだ。
 他に建設中なのが、「サーパス南通」(穴吹工務店)と「ポレスター保戸野通町」(マリモ)。全体の分譲戸数は以前より減ったものの、秋田市内ではそれでも百戸以上が市場に出回っている。また、ジェネラスは保戸野地区に1棟(約40戸)のマンション建設を予定している。
 最近のマンションは快適性が格段に向上。戸建て住宅と比較しても広さや仕様に大差はない。バリアフリー対応は当たり前で、ピッキング対策や収納スペース、バスルーム、採光など細部にわたって配慮した設計がなされている。各業者間の価格やグレードにも差がなくなってきているだけに、購入予定者は構造など建物の質や、立地条件などを選択基準とする傾向が強まっている。
 こうした状況を踏まえ、業者の中には内覧会場を建設現場に設け、天井や床下、壁の裏側などを見えるようにした「構造内覧会」を行っているところもある。配管など通常見えない部分を見せることで「安心感」を売り込んでいる。
 豊富な物件の中から、いかに自分のライフスタイルに合ったものを探し出すか―。内覧会には小まめに足を運び、予算や返済方法についても担当者とじっくり話し合うのが肝心だ。