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2003.03.20「住宅特集」
 
資金づくり/各種ローン賢く利用、無理のない返済計画を 

資金づくりで肝心なのは無理のない返済計画。金融機関などとじっくり相談することが大切だ=北都銀行・すまいるローンプラザ
   多額の資金を必要とするマイホーム取得。一般的には住宅金融公庫や県の融資制度、民間ローンなどを利用することになるが、返済は長期間続くので無理のない資金計画を立てることが大切だ。ローンの年間支払い額は、年収の25%以内が目安。自己資金も購入額の2―3割は用意したい。金利は最低水準にあるものの、経済情勢は依然厳しい。年収の伸びがあまり期待できないことも考慮し、金融機関などの担当者と十分相談しながら、生活に余裕を持てる返済計画にすることが資金づくりの前提となる。
《住宅金融公庫》 


  安心の「長期・固定」/協調商品の利用も増加
 住宅金融公庫の14年度「春の融資申し込み受け付け」は、今月24日まで。15年度1回目の受け付けは4月下旬を予定している。基準金利は当初10年間が2・20%、11年目以降は3・50%。公庫独自の「長期・固定」住宅ローンは低金利で、利用しやすい状況にある。
 また、公庫が14年度から始めた「すまい・るパッケージ」は、公庫融資と民間金融機関の協調商品。金利の変動に影響されずに安定的な返済額を確保できる公庫融資と、低金利のメリットを享受できる民間融資の変動・短期固定金利を組み合わせた商品で、仮に金利が上昇しても急激な返済額の増加を抑えることが可能だ。全国的に取り扱いが増えており、県内では秋田銀行、北都銀行、羽後信用金庫、秋田県労働金庫で取り扱っている。
 公庫融資の特徴としては▽毎月の返済額の5倍以上の月収があれば職業などは問わない▽住宅建設地が全国どこでも融資対象になる―などが挙げられる。また、独自の審査基準があり、設計から完成まで3回の検査を行って住宅の質の確保に努めている。
 特殊法人の整理合理化計画が13年12月に閣議決定され、公庫は4年以内に廃止されることが決まっている。ただし、現在ローンを返済中の人も、今後新たに融資を受ける人も、公庫廃止後の返済は新たに設立される公的な機関(独立行政法人)に引き継がれることになっており、金利などの返済条件も一切変わらない。
 公庫では「約束した融資は廃止後も確実に実行する。万一、返済が困難になった場合は、返済条件の変更などにも親身に対応していく」と話している。
 融資の申し込み、問い合わせは「住宅金融公庫取扱店」と表示している金融機関、または住宅金融公庫東北支店TEL022・227・5003
《県の融資制度》 
「秋田杉利用型」を新設へ/当初10年は金利1・95%
 県の融資制度は金利の低さが魅力。15年度からは「ほっと安心あきた住宅資金」に当初10年間の金利(固定)が1・95%という「秋田杉利用優良木造型」が新設されることも決まり、制度内容は拡充されている。
 同資金は戸建て住宅建設や分譲住宅、マンションの購入などに利用でき、新規の「秋田杉利用型」を合わせて4タイプが用意されている。
 従来の「標準型」「優良木造型」「Aターン型」の3タイプの金利は当初10年間が2・1%、11年目からは3・0%。償還は25年以内だが、長引く景気低迷を踏まえて昨年2月に融資を受けている人を対象に返済期間を10年間延長する特例措置を設けた。
 「標準型」はバリアフリー、省エネ、耐久性の基準に適合する住宅が対象で、融資限度額は500万円。在来木造軸組工法の住宅なら「優良木造型」が適用され、限度額は200万円アップの700万円になる。双方のタイプとも、高齢者や障害者と同居する場合は200万円の加算がある。
 また、「Aターン型」は県外から移り住んで3年以内の人が条件で、融資限度額は500万円。「標準型」や「優良木造型」との併用が可能で、マンションや土地の購入だけでも利用できる。最高で1450万円の借り入れが可能だ。
 秋田杉の利用促進を図ろうと新設された「秋田杉利用型」は、当初10年間の金利を1・95%と低めに設定したのが魅力。11年目以降は3・0%で、融資限度額は1000万円。「優良木造型」の基準に適合し、構造材の70%以上の秋田杉使用が条件になる。増改築やリフォームに利用できる住宅改良資金は融資限度額が500万円で、償還は20年以内。金利は当初10年間が2・1%、11年目以降は3・0%となっている。
 県の融資制度は各金融機関で取り扱っている。問い合わせは県建築住宅課TEL018・860・2562
《民間ローン》 
  「10年固定型」に人気/選択に幅、特約付きも
 秋田、北都両銀行が中心に据えているのが、変動金利と固定金利を組み合わせた「金利選択型住宅ローン」。低金利傾向が続いている上、病気した場合の特約付きやリフォーム用などニーズに応じた商品も充実しており、民間ローンの選択の幅は広がっている。
 金利選択型ローンは、利用者が金利の動向を見ながら変動から固定、固定から変動(固定金利期間が終了後)へと、何回でも切り替えができる商品。固定金利の期間は3年、5年、10年で、北都銀行は7年もある。
 金利は依然として最低レベルにあり、契約期間が10年を超える場合の通常変動金利は、3月現在で年2・625%に据え置いたまま。固定にした場合の金利も引き下げ傾向が続いており、両行の最も低いタイプのローンで3年が1・85%、5年が2・25%、7年が2・40%、10年は2・45%となっている。
 最高融資額は5000万円が主体だが、商品によっては1億円のタイプもある。融資期間は35年以内が主流。
 また、ローン返済期間中に病気した場合などに、返済を支援・カバーする特約付きローンもある。秋田、北都両行とも30日を超える病気・けがをした場合に一定の保険金が支払われるタイプを用意しており、現行のローン金利に0・2%上乗せした金利を適用。北都銀行は初めてがんと診断された場合に、ローン残高相当額が給付金として返済額に充当される商品を昨年9月から投入している。
 両行では、借り換え専用のローンも用意。「借入金利と現在の金利差が1%以上あり、残金が1000万円、返済の残り期間が10年以上だったら借り換えた方が有利」と話している。
 秋田県労働金庫が取り扱っている変動金利型ローンの金利は、3月現在で年2・375%。固定金利選択型もあり、10年は2・45%。借り入れに伴う火災共済(最高3000万円)、生命共済(同2000万円)の掛け金は労金が負担するシステムとなっており、融資限度額は5000万円、返済期間は最長35年となっている。