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2002.09.27「住宅特集」
 
中古住宅/供給過剰の状態続く 

秋田市御野場の中古住宅の売り物件。購入する前に、屋根や土台、柱といった基本部分の確認は欠かせない
  価格重視の傾向ますます強くなる/1500万円以下に人気集中
 長引く景気低迷を背景に、住宅を手放さざるを得ない人が増えていることなどから、供給過剰気味の状態が続いている中古住宅市場。需給バランスが取れず市場がだぶつく中、価格重視の傾向はますます強まっている。

 「ニーズが高いのは、1500万円を切る物件」。瀧不動産(秋田市)によると、人気のある購入価格帯は、半年前に比べてさらに下がってきたという。
 実際の市場には2000万円台の物件が多く出回っているが、同じ価格帯の新築物件もあり、中古物件の売れ行きに影響している。また、住宅を購入しようとする際、金融機関の融資審査基準が厳しくなってきたことも、中古市場の動きを鈍らせている。
 一方で、将来の建て替えを見越し、あえて中古住宅を選択する人もいる。その場合、秋田市では通勤や買い物などの利便性の高い保戸野や八橋、泉地区といった中心部の人気は高いが、希望する価格に見合った物件は少なく、「掘り出し物」はなかなか見つからないようだ。

 建て替えを予定しているならば、土地の境界などの権利確認が重要。その土地を取り囲む道路の権利関係によっては建て替えができない場合もある。さらに、ガスや水道などの配管が他人の敷地内を通ってきている場合は、建て替えの際のトラブルにつながりかねない。目に見えない部分は業者の協力を得ながら、丹念に調べる作業が大切となってくる。
 中古物件には、ほとんどの場合、抵当権が設定されている。瀧不動産は「購入するには当事者同士でやり取りするのは、トラブルのもと。仲介料がかかってもいいから、専門業者を通じたほうがいい」とアドバイスする。
 購入する段階では屋根や土台、柱など家の基本部分をよく確認することも必要。古い物件ほど水回りや外壁、屋根などのチェックは不可欠。購入後に無用のトラブルを避けるためにも、信頼の置ける工務店などとともに物件を見て、修理費用がどれくらいかかるか押さえておくのも一つのやり方だろう。
リフォーム/15年すぎたら水回りの時期 
浴室/バリアフリーが主流
キッチン/必要なものだけ選択

 住み慣れた家で長く、快適に生活するためにリフォームへ関心が高まっている。特にキッチンや風呂場などの水回りは、一般に15年すぎたあたりがリフォームを考える時期と言われている。子供の結婚や独立などをきっかけに、あらためて暮らしを見直し、生活しやすくするためにリフォームを考える人が増えているようだ。
 「お客さまの6割がリフォームを目的にしており、今後はこの比率がもっと上がると思う」と語るのは、システムキッチンやシステムバスを扱うサンウエーブ工業秋田営業所(秋田市)の西本幸治所長。最近のリフォームの傾向については「必要のない機能を付けたりせず、無駄な空間をなくして、自分に必要なものだけを選んでいる」という。
 同社では、キッチンのつり戸棚は開閉スペースを取る観音開きタイプから、扉を持ち上げるタイプや引き戸タイプを提案している。扉の素材にはアクリルを使い、室内の明るさにも配慮している。
 流し下の収納部は、奧の物が取り出しやすい引き出し型が主流。さらに、同社では引き出しを閉じたままでも使える4センチほどのスペースを設け、包丁や調理小道具などを収納できるように工夫している。
 一方、秋口からリフォームの需要が増えるのが浴室。特に年配の人のニーズが高く、冬場の浴室の寒さを解消したいという人が多い。近年は手すりなどを設置したバリアフリー型の製品がほとんど。希望によっては、浴室内にいる人間の動きを感知するセンサーを取り付けることもできる。
 また、ステンレス、断熱材、鋼板の三層構造の浴室壁を使うことで内部の保温性を高めるため、1、2時間後でもあまり湯温が下がらないという。このほか、水が自然に排水溝に流れる親水コーティングした床を使用するなど機能性の高い製品が増えており、特長をよく把握して品定めしたい。
 同社は受注生産の形をとっており、製品納入までは2、3週間が標準。設置工事などを含め、注文から完成まで3週間ほどの日数が必要だ。
 西本所長は、納得できるリフォームを行うためには「信頼できる業者を選び、自分の理想やニーズをきちんと伝えることが必要」と話している。