
テラス部分にペット専用の部屋(右奥)を設けた住宅。リフォームで快適性を追求する人が増えている
水洗化工事に合わせてリフォームし、カウンターや収納スペースを設けたトイレ
|
|
水洗化を機に見直し/ペット絡みで新需要も
住み慣れた家で長く快適に生活するために、リフォームへの関心が高まっている。単なる修理ではなく、デッドスペース(使っていない空間)を収納スペースに変えたり、部屋を増改築するなど大掛かりなものが目立つのが最近の傾向。結婚や就職による家族の増減などをきっかけに、あらためて暮らしを見直し、生活しやすくするためにリフォームを考える人たちが増えているようだ。
リフォームには老朽化に伴う修理と、スペースなどの機能改善を狙ったものの2種類がある。最近増えているのは、より生活しやすくするための機能改善型のリフォーム。家族構成の変化や住宅ローンの返済終了などをきっかけにして、リフォームを行う人が多い。
猫と犬を飼っている秋田市泉の井上哲男さん宅では、昨年12月、壁紙を張り替えるとともに、テラスの4畳半分をペットルームとしてリフォームした。
井上さん宅のリフォームを手掛けたのは同市大町の村上商店(村上直樹社長)。村上社長は「家の中でペットを飼う人が増えたせいか、ここ数年、ペットと快適な“共同生活”を送るために自宅をリフォームする人が増えている」と語る。
「猫が増え、一緒に生活する上で抜け毛や病気など大変なことがあった。でも、動物専用の部屋を作り、互いに部屋を行き来することで、人間は人間、動物は動物と、より良い形で共同生活を送れるようになった」と井上さんの妻の敏子さん。
ほかに依頼があるのは、消臭や防かびなどの機能のある壁紙への張り替えや、動物のつめによる傷が付きにくいフローリング、壁板の設置など。壁紙はもともと病院やトイレ用に作られたものだが、意外にペット用としてのニーズが高まっているという。
一方、毎月40―50件の工事を手掛ける奥羽住宅産業(秋田市)の中村瑞樹社長は「最近、下水道の普及に伴うトイレの水洗化工事も増えてきた」と話す。その際、一緒にデッドスペースを活用した収納棚などを作るケースも多い。
昨年11月、同社が手掛けた同市横森の会社員宅の水洗化工事もリフォームを伴ったケースの一つ。それまでこの会社員宅では2.5平方メートルのトイレを壁で仕切り、男性用、女性用として使っていたが、今回の水洗化工事を機に男女共用とし、カウンターと手洗いがついた洋式トイレにリフォームした。
会社員宅では、担当者のアドバイスを参考に「毎日使う場所だから快適にしたい」とカウンターの設置などを決定。「ふだんから修理をお願いしている業者に依頼した。リフォームする際も信頼関係が大切」と話している。
|