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2002.03.29「住宅特集」
 
中古住宅/強まる価格重視の傾向 

秋田市外旭川の売り物件。中古住宅購入の際は、目に見えない部分の確認を怠らないことが大切だ
  人気物件は2000万以下/供給は過剰気味
 不況などを反映し、中古住宅市場は、以前にも増して供給過剰気味になっている。ただし、動きは鈍く、取引は1000万円台後半の物件に集中、需給バランスが取れない状況が続いている。

 中古住宅を選ぶ際は、「価格重視」の傾向が強まっている。人気があるのは1500万円から1800万円の価格帯。中古住宅購入に対する金融機関の融資制度も充実しており、買い時には違いないが、2000万円を超えるとやはり動きは少ない。新築住宅でも2000万円台の物件があるため、高い中古はますます売れない時代に入った。
 それでも40代前後の世代の中には、将来を見越し、あえて中古住宅を選択する人もいる。その場合、人気があるのは通勤や買い物などの利便性の高い保戸野や泉地区といった中心部。リストラや会社の倒産など、個人的な事情によって築10年未満の物件が出回ることもある。希望に合った物件を求めるには、小まめに不動産を回って情報を収集することが第一。思わぬ掘り出し物にぶつかることもある。

 中古物件を購入する際は、屋根や土台、柱といった家の基本部分をよく確認することが重要。瀧不動産(秋田市)は「業者によって得手、不得手があり、建設した住宅メーカーやかかわった工務店をチェックすることも参考になる」とアドバイスする。古い物件ほど水回りや外壁、屋根などを見た方がよいという。
 購入後に不要のトラブルを避けるためにも、信頼の置ける工務店などとともに物件を確認、修理にどれだけの費用を要するか、しっかりととらえておいた方がいい。
 将来、建て替えを予定しているならば、土地の境界などの権利確認も重要。その土地を取り囲む道路の権利関係によっては建て替えができない場合もある。さらに、ガスや水道などの配管が他人の敷地内を通ってきている場合は、建て替えの際のトラブルにつながりかねない。目に見えない部分こそ業者の協力を得て、徹底的に調べることが大切となってくる。
リフォーム/機能改善型が増加 

テラス部分にペット専用の部屋(右奥)を設けた住宅。リフォームで快適性を追求する人が増えている

水洗化工事に合わせてリフォームし、カウンターや収納スペースを設けたトイレ
  水洗化を機に見直し/ペット絡みで新需要も
 住み慣れた家で長く快適に生活するために、リフォームへの関心が高まっている。単なる修理ではなく、デッドスペース(使っていない空間)を収納スペースに変えたり、部屋を増改築するなど大掛かりなものが目立つのが最近の傾向。結婚や就職による家族の増減などをきっかけに、あらためて暮らしを見直し、生活しやすくするためにリフォームを考える人たちが増えているようだ。

 リフォームには老朽化に伴う修理と、スペースなどの機能改善を狙ったものの2種類がある。最近増えているのは、より生活しやすくするための機能改善型のリフォーム。家族構成の変化や住宅ローンの返済終了などをきっかけにして、リフォームを行う人が多い。
 猫と犬を飼っている秋田市泉の井上哲男さん宅では、昨年12月、壁紙を張り替えるとともに、テラスの4畳半分をペットルームとしてリフォームした。
 井上さん宅のリフォームを手掛けたのは同市大町の村上商店(村上直樹社長)。村上社長は「家の中でペットを飼う人が増えたせいか、ここ数年、ペットと快適な“共同生活”を送るために自宅をリフォームする人が増えている」と語る。
 「猫が増え、一緒に生活する上で抜け毛や病気など大変なことがあった。でも、動物専用の部屋を作り、互いに部屋を行き来することで、人間は人間、動物は動物と、より良い形で共同生活を送れるようになった」と井上さんの妻の敏子さん。
 ほかに依頼があるのは、消臭や防かびなどの機能のある壁紙への張り替えや、動物のつめによる傷が付きにくいフローリング、壁板の設置など。壁紙はもともと病院やトイレ用に作られたものだが、意外にペット用としてのニーズが高まっているという。
 一方、毎月40―50件の工事を手掛ける奥羽住宅産業(秋田市)の中村瑞樹社長は「最近、下水道の普及に伴うトイレの水洗化工事も増えてきた」と話す。その際、一緒にデッドスペースを活用した収納棚などを作るケースも多い。
 昨年11月、同社が手掛けた同市横森の会社員宅の水洗化工事もリフォームを伴ったケースの一つ。それまでこの会社員宅では2.5平方メートルのトイレを壁で仕切り、男性用、女性用として使っていたが、今回の水洗化工事を機に男女共用とし、カウンターと手洗いがついた洋式トイレにリフォームした。
 会社員宅では、担当者のアドバイスを参考に「毎日使う場所だから快適にしたい」とカウンターの設置などを決定。「ふだんから修理をお願いしている業者に依頼した。リフォームする際も信頼関係が大切」と話している。