
手すりは滑りやすい浴室での安全を確保するのに効果的

衣服のそでを引っ掛けないように継ぎ目やすき間をなくした階段の手すり

転倒の原因になる床の段差を解消した仕様が一般的になっている
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段差解消、手すり設置、通行幅確保・・・今や家づくりに不可欠
部屋と廊下の段差をなくしたり、階段や浴室に手すりを付けるなどした「バリアフー住宅」へのニーズが高まっている。高齢者や障害者のいる世帯だけでなく、若い世代も子供の安全や自分の将来に備えてバリアフリー対応を望むのが今や主流だ。バリアフリーを標準仕様とする住宅メーカーも増えており、それぞれが快適で安全な暮らしのために独自の提案をしている。
家屋内での転倒や階段からの転落などの事故は国内で年間30万件以上と推定されており、命を落とす人も少なくない。転倒の原因となる床の段差、トイレや浴室に入った際の急激な温度変化−。運動機能や感覚機能が低下している高齢者や障害者らにとっては、家の中にも思わぬ危険が潜んでいる。このような危険や障害をなくすことがバリアフリー化だ。
【ユニバーサルデザイン提案】
現在、ほとんどの住宅メーカーが、住宅金融公庫が金利を優遇する▽フロアの段差解消▽廊下や部屋の出入り口などの通行幅の確保▽こう配のゆるやかな階段▽浴室や階段の手すり設置−といった基準をクリアした住宅を販売している。
ミサワホーム北日本秋田支店では、7、8年前から子供から高齢者まで、それに体に障害がある人も健常者も安全に暮らせる「ユニバーサルデザイン」の住宅を提案している。
「近年はバリアフリー住宅であることを前提に、家を見に来るお客が増えた」と同支店。転倒の原因となりやすい段差については、段差を解消した住宅を標準仕様としており、逆に和室と廊下に段差をつけることをオプションにしている。
【将来の必要性見極め選択を】
同支店では東京のミサワホーム研究所で部品の研究やモニターテストを行い実用化に結びつけてきた。「階段の手すり一つとっても、単に手すりがあればバリアフリーというわけではない。衣服のそでを引っ掛けないように、継ぎ目やすき間を作らないことも考えなければいけない」と同支店。デザイン的にも美しい継ぎ目のない手すりを設置している。
また、「見えないところでもバリアフリーに備えることが、これからの家づくりに不可欠な考え方になってくる」と指摘。将来的に手すりが必要になると思われる部分には、あらかじめ壁の内側に下地を設けるなどして質の向上に努めている。
一方、高齢者や障害者だけでなく、幼児のバリアフリーも重要だ。積水ハウス秋田営業所では、子供がぶつかってもけがをしにくいように、柱の角を丸くする「面取り」を提案しているほか、低い位置に窓を設ける場合には外側か内側にさくを取り付けている。
「以前は面取りなどを気にする人は少なかったが、最近は居間や子供部屋などの柱を面取りする依頼が増えてきた」と同営業所。安全性に対するユーザーの関心の高まりとともに、バリアフリー住宅は今や常識と言えるほど身近なものになりつつある。
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