
和室の床の間を改造したクローゼット。使っていないスペースの有効活用が最近のリフォームの主流となっている
暖房・乾燥機を備え付けたユニットバス。断熱性に優れた構造が人気を集めつつある
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空間生かし収納に
住み慣れた家を、低予算でより暮らしやすく―。景気低迷で新築・増改築に対する金融機関の融資審査が厳しさを増す中、今の家に長く住み続けるためのリフォーム需要が高まっている。最近は単なる修理・営繕にとどまらず、使っていない空間を収納スペースにつくり替えるなど、老後を意識して実用性を優先するスタイルが主流になりつつあるようだ。
秋田市新屋の石井教さん宅では和室の床の間を活用し、押し入れ部分と合わせた間口2.5間分(4.5メートル)をクローゼットにつくり替えた。費用は約80万円、工事は5日で完了した。これまで室内につるしていたブティックハンガー3本分の衣類のほか、カバン類、寝具もすべて収納している。「床の間にはただホコリがたまってしまうばかりだった。もっと早くやればよかった」と石井さん。
石井さん宅のリフォームを手掛けた秋田市御野場の工藤住建(工藤薫社長)は「こうした使っていないスペースを有効活用するのが最近のリフォームの傾向」と指摘する。「石井さんのようなケースのほか、居間とダイニングなどの間仕切りを取り払って広々とした一つの空間に仕上げるリフォームも多い」と工藤社長。
同社が手掛ける工事ではこのほか、15年ほどがたつ「高気密・高断熱」の登場以前に建てられた住宅の床の補修工事が増えているという。原因は床下の湿気過多によるシロアリ被害。同社では「床下に限らず、住宅のあらゆる部分にとって最大の敵は湿気」として、リフォームを機に住宅各部の換気状況を再点検し、換気扇の取り付けや調湿材としての備長炭の利用を勧めている。
秋田市泉の秋田リビングライフ(齊藤定男代表)がこの半年間で最も多く手掛けたのは、手すりの取り付けを含めたトイレの拡張工事。齊藤代表によると「定年前に老後に備えたリフォームを済ませる人が目立つ」という。
同社は老後に備えたリフォームとして、暖房・乾燥機を備え付けたユニットバスを挙げる。冬に向け、徐々に注文も増えているといい、「ユニットバスの構造は断熱性に優れ、高齢者にも優しい。暖房や乾燥設備を取り付けることで、活用の幅はさらに広がる」と話している。
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