さきがけリビングネットは、家づくりと住まい探しの生活情報サイトです。
LivingNet TOP バーチャル展示場 不動産情報 リフォーム情報 お役立ちデータ
さきがけTOP マネーくらぶ リビング情報 プレゼントコーナー メッセージボード


 
2001.09.28「住宅特集」
 
バリアフリー住宅/高齢化の進展に対応 


和室も廊下との段差を解消したバリアフリー仕様が、一般的になっている


スムーズに上り下りできるように踊り場を設置した階段


トイレでの転倒防止には、手すりの設置が効果的

  段差解消いまや常識/手すりの角度工夫も
 家族全員が安全で快適に暮らせる住まいづくり―。高齢化の進展に伴って、バリアフリーへの関心はますます高まっている。各住宅メーカーとも部屋と廊下との段差をなくしたり、トイレやふろの手すりを標準仕様とするなど、バリアフリー対応の住宅は、いまや“常識”と言えるほど身近なものになった。

 浴槽や家屋内での転倒や階段からの転落事故は数多く起きており、命を落とす人も少なくない。転倒の原因となるちょっとした段差、トイレや浴室での急激な温度変化―。足腰が衰えたり、視力が低下するなど、運動機能や感覚機能が落ちている高齢者や障害者にとっては、家庭内にも思わぬ危険が潜んでいる。こういった危険や障害をなくすのがバリアフリー化で、国や本県でも融資に優遇制度を設け積極的に勧めている。
 ほとんどの住宅メーカーは、住宅金融公庫が金利を優遇する▽フロアの段差解消▽廊下や部屋の出入り口などの通行幅の確保▽こう配の緩やかな階段▽浴室や階段への手すり設置―といった基準をクリアする住宅を販売している。
 積水ハウスは子どもから高齢者まで、すべての年代が快適で、安全に過ごせる「ユニバーサルデザイン」住宅を提案する。同社では、京都にある総合住宅研究所で、実際に高齢者や障害者が加わって、トイレや浴室での動作を研究。その結果を基に、階段や浴室の手すり一つにしても、角度を微妙に変えたり、弓なり型にするなど細かい配慮を行き届かせている。このほか、曲がりのある階段には、スムーズに上り下りできるように踊り場を設置している。
 「いつ体が悪くなっても対応できるように、考えられる措置はすべて施している」と語るのは、ミサワホーム北日本(秋田市)。廊下幅は、車いすの人でもスムーズに通ることができるように1メートル以上が標準だ。照明のスイッチも大きくて押しやすいものを勧めている。また、“音のバリアフリー”という観点から、1階と2階の間に収納スペースとなる蔵を設置し、互いの階の騒音が伝わらないようにした住宅も販売している。
 注文住宅が主流の東日本ハウスは施主の要望に応じて、トイレの手すりの数を増やしたり、車イス向けに階段に昇降機を設置できる。同社秋田支店は「バリアフリーと一口に言っても、家庭の数だけ、バリアフリー住宅がある」と、それぞれの家庭の実情に応じたバリアフリーの必要性を強調していた。
外構・植栽/“家の顔に関心高まる 

ガーデニングブームの盛り上がりとともに個性的な外構が増えている


アプローチにれんがなどを使用した開放的な外構が人気となっている
  施主参加で造園に個性/れんがを使い開放的に
 内外装ばかりが注目されがちな住宅建築だが、庭や門、アプローチなどの外構も“家の顔”として、関心が高まっている。

 最近は、高いブロック塀や門扉に代わって、アプローチにれんがや自然石を使用したタイルを敷き詰めたり、門前に大きめの木を植えて、シンボルツリーとした外構が目立ってきている。外部から遮断された閉鎖的なものから、開放的な外構へ主流は動きつつある。また、開放的な外構と組み合わせたガーデニングもブームとなっている。
 松美造園建設工業(秋田市)によると、ここ数年のガーデニングブームの影響もあり、“施主参加型”の造園が増えているという。同社は、庭全体の設計や花壇の外枠造りなどを行い、植栽についてはアドバイスをする程度。「お客さんが楽しんで、庭造りできることが一番大切」と強調する。むつみ造園土木(同)も「施主の要望に応じて、家が引き立つようなプランを作っている」と話す。
 ここ数年、植栽で人気を集めているのは、ブルーヘブンやヨーロッパゴールドをはじめとした針葉樹のコニファー類だ。省スペースで、赤、黄、紫などさまざな色を庭に取り入れることができる。価格も以前より、求めやすくなっているという。ヘデラ、ヘリックスなどの地面を覆う地被植物も庭のアクセントとして人気だ。

 門前などに植える主木として、花も咲き、紅葉もする落葉樹には根強い需要がある。四季を楽しめるうえ、手間もそれほどかからないのが、その理由だ。芝生にも一定のニーズがある。ただ、芝生は草刈りなど手入れが大変。タキ造園土木建設(同)は「相当の労力をかけて管理しないと、手に負えない状態になるので、きちんとした覚悟が必要」とアドバイスする。
 芝生に限らず、造園を楽しむには、管理の問題がつきまとう。タキ造園は住宅本体を着工する時点で、配水工事や土壌改良を行い、手入れしやすい下地を整えることを勧める。「後でも改良はできるが、先にやっておくと二度手間にならずに済む。緑が育つ環境をつくることは、庭造りにとって大切なこと」と話していた。