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2001.03.31「住宅特集」
 
省エネルギー/より快適な生活を 

オール電化と組み合わせ、太陽光線発電システムを利用している高橋宅
  関心高まる太陽光発電
背景に環境志向/「高気密」も定着

 地球温暖化などの環境問題が取り沙汰される中、住まいづくりにも「エネルギーと資源の有効利用」が強く求められている。屋根に太陽電池パネルをのせ、太陽エネルギーを電気に変換する太陽光発電もそのためのシステムの一つ。年間を通 じた日照時間が短い本県には不向きとされてきたが、環境への関心の高まりから取り入れる世帯が徐々に増えつつあるという。
 昨年12月に自宅を新築した秋田市寺内の会社員高崎一さんは、 オール電化と組み合わせ、太陽光発電システムを取り入れた。発電した電気を照明や空調、台所の電源などとして活用しており、今月は電気料金32,000円に対し、1,200円分を発電。これから夏に向け、日照時間が増えることで発電量 の大幅な増加が見込まれる。高崎さん宅を手掛けたセキスイハイム西東北秋田支店は「太陽光発電に必要な条件として日照時間はもちろんだが、一方で気温が高すぎると、光から電力に置き換わる効率が急激にダウンする」と話し、本県が必ずしも光発電の不適地でないことを強調する。
  省エネのためには、冷気を入り込ませない「高気密・高断熱化」も有効な方法で、広く採用されるようになってきた。
  秋田市のノムラハウス(野村幸悦社長)は従来のように壁だけに限らず、基礎全体もすべて発泡断熱材で包み込む「船底型完全外断熱基礎」を開発。ベース工法として特許を取得し、県内でこれまで50棟を手掛けている。
  日本人が最も心地よいと感じられる空間は、50%の湿度に加え 、足元が22度、頭部が17度の「頭寒足熱」の温度分布といわれる。この工法は、断熱基礎に電熱体を組み込む蓄熱構造。温風暖房が必要ないのでガスの発生を抑えられ、換気が必要最小限で済むほか、過乾燥を引き起こすこともないという。野村社長は「自然の状態にできるだけ手を加えない空間づくりが、最も健康的で省エネにもつながる」とアドバイスする。
バリアフリー/より快適な生活を 

いすに腰掛けたまま洗い物ができるキッチン

和紙と廊下との段差をなくしたバリアフリー仕様が普通 になってきた
  老後見据えた工夫必要/間取りは寝室中心
 家族全員が安全で快適に過ごせるよう、生活上の障害や身近な危険を取り除いたバリアフリー住宅。ほとんどのメーカーは、住宅金融公庫が金利を優遇する ▽フロアの段差解消 ▽廊下や部屋の出入り口などの通行幅の確保 といった基準をクリアする住宅を販売しており、これに加えてそれぞれ自主的にバリアフリーを提案するところが多い。
  ミサワホーム北日本(秋田市)は将来、寝たきりになったときなどを見据えて建てる「自適の家」を提案する。
  間取りは寝室を中心にトイレ、浴室、居間などが取り囲む。壁は取り外しが容易なものを採用し、簡単な工事で寝室から浴室、寝室からトイレへと直接移動できるようになる。
「だれだって寝たきりになるなんて考えたくないが、そうなったときに大規模な工事をしなくてもいいように備えておくことが大切」と同社秋田支店。
  将来の筋力や視覚、聴覚の衰えを設計段階から考慮に入れておくことも大事な要素。同社は操作ミスによる火事などを防止する意味で、火力のスイッチは極力シンプルなものを選ぶように勧めている。そのほかにも ▽照明器具は自分で電球を交換できる位置に設置 ▽段差の部分は認識しやすいように、色使いを変える ―などをアドバイスしている。

  システムキッチンやユニットバスなどの水回り関連製品にも、バリアフリーの考え方は浸透してきている。クリナップ秋田営業所(同市)が車いすに座ったまま使うことを想定して販売している商品は、ひざを入れるスペースを取ってあり、天板の高さは一般 のもの(80―85センチ)より低い65センチに設定している。
  これに対し、一般的な高さでありながら、ひざを入れるスペースがあり、いすに腰掛けたまま洗い物ができる商品も。同営業所は「一般 向けの商品も使いやすくなっている。バリアフリーの考え方を取り入れた一般 向けの商品なら、若者からお年寄りまでだれにとっ ても使いやすいのでは」と話している。