さきがけリビングネットは、家づくりと住まい探しの生活情報サイトです。
LivingNet TOP バーチャル展示場 不動産情報 リフォーム情報 お役立ちデータ
さきがけTOP マネーくらぶ リビング情報 プレゼントコーナー メッセージボード


 
2000.09.30「住宅特集」
 
地価/伸び悩む取引“横ばい”続く 


県内の地価は横ばい傾向が続いている=秋田市新屋の分譲地
  需要根強い秋田市
 19日に県が発表した12年度地価調査結果(7月1日現在)によると、住宅地の平均変動率はマイナス0.3%と昨年同様の下落率となった。2年度にプラスに転じて以降、1%未満の上昇率で推移してきたが、前年度からはマイナスに。土地取引件数が低調なことが主な原因とみられる。市部・郡部別 でみると、市部ではマイナ ス0.1%(前年度0.1%)と下落に転じ、郡部ではマイナス0.4%(同マイナス0.5%)とわずかに下落幅が縮小した。
  調査対象(県内69市町村)は前年度より5カ所少ない267地点。うち平均変動率がプラスになったのは、秋田市(0.1%)、河辺町(0.5%)、大内町(1.2%)、仙北町(0.6 %)の1市3町にとどまった。秋田市の場合、住宅需要は依然根強いが、価格の高い一部の地点では変動率の下落も目立つ。大内町は、本荘市のベッドタウンとして需要が増加。仙北町も国道13号への接続道路の整備により、利便性が大きく向上した。

【市町村の半数下落】
平均変動率がマイナスとなったのは、全体の半数近い31市町村。地域別 にみると能代山本、大曲仙北、横手平鹿、湯沢雄勝で、下落した市町村が多い。
 一方、民間の秋田不動産情報センター(秋田市)がまとめた秋田市の住宅地の実勢地価(9月20日現在)の平均上昇率は、前年同期比で1.2%だが、前回調査(今年3月、0.28%)同様に横ばい傾向が続いている。調査した24地点のうち、上昇したのは八橋田五郎(3.0%)の1地点のみ。残りの地点はすべて上昇率ゼロとなった。

【不景気が足かせに】
同センターでは「前回調査でも20地点で上昇率がゼロであり、異例の状態が続いている。全国的な景気が底を打ったとはいえ、県内はまだまだ不景気で、購買意欲が低め安定で推移していることを物語っている」と話す。
 駅東地区、新屋地区などで大規模な分譲が続いており、供給過剰の状態にある秋田市の宅地。同センターは「県内では住み替えブームが定着しつつあるものの、地価を押し上げる要因は今のところ見当たらな い。当面はこの状態が続くのではないか」とみている。
マンション/「永住用」として定着 

マンションを永住用とする生活スタイルが確実に定着しつつある
  秋田市、手ごろな価格で購入者層が拡大
 「手ごろな価格で便利な場所に」という意識を背景に本県でも一戸建て志向に変化が出てきている。秋田市内の堅調なマンション需要は、そうした意識の変化を裏付けており、マンションを「永住用マイホーム」とする生活スタイルが確実に定着しつつあるようだ。

 秋田市建築指導課によると、同課が受け付けた7階建て以上の共同住宅の建築確認申請は、7年度の1件から8年度には4件へと増加した。9年度から11年度にかけては、毎年3件のペース。

【家族向けにシフト】
 バブル期には投資目的で買われ、賃貸用とされるパターンも多かったが、5年ほど前から、ほとんどが実際に本人が住む「実需」に切り替わっている。これに伴い、間取りも単身者向けの2LDKから家族向けの3LDK、4LDKへと徐々にシフトし、「家族の終 (つい)のすみか」として買われるようになってきた。  
  分譲価格の抑制や駐車場の確保といった観点から、立地場所が中心市街地を取り巻く周辺住宅街にも広がっているのが最近の特徴。バブル期には秋田駅周辺や千秋、大町地区が中心だったがここ数年は泉、楢山、山王の県庁以西などに建設地がシフトしている。永住志向が高まり、ある程度の広さが取れて、2台目の駐車場スペースも確保しやすい地域へと移っているためだ。
 10年の本県進出以来、楢山地区ですでに2棟分譲し、現在、新屋地区に建築中の3棟目を分譲中のフナコシヤ東北支店(秋田市)は「バブル期に比べ、安くて広い部屋が多くなった」と同市内のマンション事情を説明する。同支店によると、現在は3LDKでも「数年前だと4LDKの面 積だった」という85平方メートル以上が主流。価格は2,000万円台のものが多く、「バブル期とは比べようもないほど安くなってきた」という。

【設備の面でも充実】
 最近の傾向としては、冷暖房器具、照明、カーテンなどがあらかじめセットされている「買ってすぐ住める」部屋が増加。バリアフリー化も当たり前になりつつあり、設備面 が充実してきた。
 子供の独立を契機にそれまで住んだ一戸建てを譲り、高齢者夫婦 が新たにマンションを求めるケースも多い。マンションの長所は、買い物や通 院などの交通に便利な物件が多く、雪かきや草むしりなどが不要で管理も楽なこと。冬は木造一戸建てより暖かく、夏は涼しい。オートロックで、管理人が常駐していれば防犯面 でも安心だ。計画的に修繕費を積み立てるため、突然、修理が必要となって思わぬ 大出費―といった不安が軽減できることも利点の一つ。
 「昔は一部の高収入者だけだった」というマンションの購入者層は高齢者のほか、20代後半にも広がってきた。バブル期より安くなって、求めやすい価格に落ち着いてきたことも一因だが、減税や 各種融資などの制度的な変更も大きい。同支店は、秋田市内の需要を最低でもあと300戸とみており、購入者層の拡大と景気次第ではさらに増加する可能性があるとみている。